2015年8月12日水曜日

新庁舎「勝手に検討委員会」その3

「現庁舎位置」と「江無田公有地」と「旧臼杵商業」を比較してみます。

「現庁舎位置」・・・

津波に備え、ピロティを持つ「頑強」な建物が必要とされる。津波高は最大5.75mとされるが、「臼杵市防災まちづくり方針及び計画」(平成26年3月)によれば、「臼杵庁舎は海岸沿いにあり、津波被災の危険が高い。津波のせり上がりの影響を受ける位置にあるため、3階まで浸水する危険があり、使用不能となる重大な被害、損傷が生じるものと想定する。(※津波火災の危険も高い。)」とされ、相当な高さまで被害が及ぶ可能性が指摘されている。

事業費削減のために、西棟だけを改築し、東棟は耐震補強し利用する案があるが、この案ではさほど大きくない津波に対しても東棟は使用不可能となる。

「まちづくりへの効果」については、現庁舎位置に市役所が存在し続けるという効果しか生まない。

「江無田公有地」・・・

臼杵高校第2グランドであるが、グランド面は道路(熊崎バイパス)より11mほど低くなっており、道路からのアプローチを確保するためには3階建て以上の建物が必要となる。3階以下の部分は道路から見下ろされる格好となるため、市庁舎としての体裁に欠けるという意見もある。(市庁舎にシンボリックな性格が必要かどうかの議論もある・・・)

「まちづくりへの効果」であるが、敷地周囲は住宅が建てこんでおり、市役所関連施設の集約は期待しづらい。周辺道路の渋滞が発生しそうである。また、現庁舎跡に臼杵高校第2グランドができるという効果を生む。

「旧臼杵商業」・・・

校舎敷地・グランド・テニスコート・体育館からなり、敷地は広く建設の自由度は高い。既存校舎の活用も可能と思われる。周囲は農地に囲まれており、農地転用は困難であるが、将来的な開発可能性は残される。

「まちづくりへの効果」であるが、現庁舎跡を「まちづくり」のために使える。その活用いかんによっては「市庁舎が存在し続けること」と同等の効果をもたらす可能性があり、今後の検討如何と思われる。

5 件のコメント:

  1. たしか、東日本大震災直後に臼杵も現在の場所では危険なので旧臼杵商業に移転したらと言う話が持ち上っていましたね。

    あれから何年も過ぎ、関心が薄れて来てしまったと言うことは否めません。
    まして、関心を持ってもらいたい若い人は子育てが大変で市庁舎移転問題が進んでいる事を知らない人が多いです。
    学校で子供達を通じて関心を持っていただくことは出来ないでしょうか?

    比較されているように、
    現地建て替えとなった場合は永遠に津波への不安が残ります。
    江無田公有地は建築に関しても周辺状況を考えても困難が多いですね。
    旧臼杵商業は利用の方法次第では事業費を削減することも可能性大です。

    まちつくりにかんしては、市役所の固定観念は捨てていただきたいですね!

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    1. しがらみ無く、私心を捨てて、真剣に考えるときです。
      一番の当事者である市職員も声を上げてほしいと願います。
      真に臼杵市のためになる市役所の位置はどこか?
      そして、これからの市役所のあるべき姿とは?
      影響力のある市職員ならではの言動があってしかるべきです。

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  2. そろそろ議員の移転先の最終結論を、聞きたいです。よろしくお願いします。

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  3. 議員は、3ヶ所とも市民説明会に参加された様子、
    それぞれの市民の気持ちを考慮されると、一概にここと決めてしまうのも如何かと思います。
    確かに困難さや、事業費、有事の際の対応などを考えると、旧臼杵商業がいちばん有利かと考えられますが、難しいですね!

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  4. まちづくりへの寄与はどう言うことを言うのか、あまりわかりませんが、
    仮に、旧臼杵商業に移転したら、臼杵駅から市役所までの導線ができますね。バスは市役所を回る便がいちばん本数が多いと聞きました。
    石仏を回る路線なら車のない市民の買い物などにも利便性が高まります。
    観光客が臼杵石仏に行きやすくもなりますね。
    現在の場所は駐車場と小さな子供達が安心して遊べる遊具、必要なスポーツ施設などを作って活性化に役立てる。
    経済効果も高まるのではないですか?

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