2012年10月11日木曜日

議会全員協議会で臼杵小のことが説明されました

7月に臼杵小学校のPTAの役員に説明。役員だけでは決められないと10月に全員を対象に説明を行ったとのこと。新聞報道が先行したのは、10月の説明会を取材し掲載したとのことで、市が記者発表を行ったわけではないとのことでした。

福良が丘小学校は建築後55年を経過し、来年度からの改築若しくは耐震補強が予定されています。一方、臼杵小学校の校舎も耐震補強が計画されており、計画通り進められる予定でした。しかし、東日本大震災を受け、福良が丘小学校の校舎建替えに併せて統合・移転もあり得るという考えに至ったようです。

冒頭、市長からは「大方の人が計画に納得すれば統合を進めたい」との主旨の発言があり、副市長からは「市としてはそちら(統合)にもっていきたいとPTAに説明した」との発言がありました。

今後30年間に最大7mの津波が臼杵を襲うという前提で物事を考えていかなければなりません。臼杵小学校と福良が丘小学校を統合して改築となれば物議を醸すことは必然ですが、今このタイミングだからこそ検討できる案です。臼杵小学校は歴史ある学校ですし、通学の問題や教育環境の問題、費用や補助のことなど気になる点も残り、今日の説明のみをもって賛否は決めかねますが検討に値する良案です。

PTAや地元関係者への説明も大切ですが、議会の理解を得て物事を進めることが大事。議員もこの案に対してしっかりとした考えを持つ必要があります。既に検討されていると思いますが、統合する場合の問題点にどのように対処するのか、市当局と議会の共通理解を深めることが必要です。

6 件のコメント:

  1. >7月に臼杵小学校のPTAの役員に説明。役員だけでは決められないと10月に全員を対象に説明を行ったとのこと。新聞報道が先行したのは、10月の説明会を取材し掲載したとのことで、市が記者発表を行ったわけではないとのことでした。

    市が記者発表を行ったわけではなかろうが、このブログの中での行政と議会との関係の疑問点に全く説明付けが出来てないような・・・全てが事後報告、議会軽視は否定出来ませんね。


    >冒頭、市長からは「大方の人が計画に納得すれば統合を進めたい」との主旨の発言があり、副市長からは「市としてはそちら(統合)にもっていきたいとPTAに説明した」との発言がありました。

    市長の発言を鑑みると、大方が反対すれば計画は白紙ということでよろしいのでしょうか?保護者側の賛否次第で、ということですよね?


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  2. 議会軽視です。しかし、軽視する側にも軽視される側にも原因があると思っています。今後は、今回の重要な課題に対して、市当局と議会がどういう取り組みをするのかが大事と思います。

    反対の声が大きいとき、市長がどのように判断するかは判りません。統合案が白紙になれば、臼杵小学校は現在の位置で耐震補強が行われます。そして、10年後か20年後に現在の位置で改築されることになります。

    それで何が問題かといえば、津波被害を被るということもありますが、一番は子供たちが逃げおおせるかという点につきます。臼杵城までの400mを「遠い」と考えるか「近い」と考えるかです。

    今回のことは臼杵の「まちづくり」を考えるうえで、どの程度の津波を想定し、これに備えるかという課題が突きつけられていると思っています。市役所などもいずれ建替えの時期を迎えます。津波被害が想定される公共施設を全て移転させる方針とするのか?臼杵小学校だけを移転させるのか?移転せず避難施設と避難訓練で対応するのか?

    単に賛成・反対ということではなく、津波にどう備えるのかを皆で考えるということだと思っています。

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  3. たしかに救命のためにこの統合という方法も有効な選択肢であることは確かですね。
    今後、議会と市当局が同等の知識と認識を以って連携し、臼杵小、福良小の子供たち、PTA、そして職員が持っている問題意識を、きちんと議会と市が理解しながら、方法を模索していただければと思います。
    ただ、地震自体はいつ、どのような時間にやってくるかは全く予測はつきません。
    子供たちが学校にいる時間であれば、高台に学校があるほうがよいでしょうけれど、
    遠方から通学する子供たちの登下校時間中に地震が発生し、津波が短時間でやってきたらどうなるか・・・登下校の際に車を使っている場合、車がかえって避難の障害になってしまっていることは、先の震災でもはっきりとわかっていることではないかと思います。
    基本は一人一人の危機意識と、身の処し方のような気がします
    行政は避難訓練と避難方法の整備にまず力を入れ、いつ、どのような時間にこうした災害が起こっても、市民一人一人が考え、他者と連携して身を守ることができる条件整備をまず考えるべきであることも確かと思います。
    緊急時に高台へいち早く避難できる道路整備、その障害となるものの除去などの整備とと並行し、現状の道路や施設のままでのたゆまない避難訓練とそれによる問題点の抽出、これが今の臼杵市に欠けているようにも感じます。
    長くなりましてすみません

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  4. ご意見ありがとうございます。

    >今後、議会と市当局が同等の知識と認識を以って連携し、臼杵小、福良小の子供たち、PTA、そして職員が持っている問題意識を、きちんと議会と市が理解しながら、方法を模索していただければと思います。

    議会もしっかり知識と認識をもってとのご指摘、全く同感です。関係者のみならず全ての市民の代表としての責任ある関わりが必要です。

    >現状の道路や施設のままでのたゆまない避難訓練とそれによる問題点の抽出、これが今の臼杵市に欠けているようにも感じます。

    臼杵城への避難路整備や防災無線の整備など、津波対策としては大掛かりな整備が行われています。自己責任を前提とした避難を行う上での、本当に避難に支障となるような問題点の抽出ときめ細やかな対応が重要ですね。

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  5. 中央防災会議のデータを見ると、昨年3,11の東北三県、宮城、岩手、福島の犠牲者は、92%を越える方が溺死です。なくなった方の内、90数%が成人です。
    この数字は、何はともあれ、津波からの避難は高台に逃げることを最優先しなければならない、ということではないでしょうか。
    1596年の慶長地震では、二王座の香林寺前まで潮が来たそうですが、これは、瓜生島が沈んだといわれる地震です。香林寺の前には、標高5.2mの表示があります。
    そうしたことを踏まえて、臼杵小学校が現在地に在った場合に、どれだけの防災上のメリットがあるかの議論はされていますか?
    子供達を津波から守るというばかりですが、登下校の時間が増加するリスクや、放課後や土日に先生も保護者も目の届かない時間が増えるリスクなど、保護者は子供が家を出たところからが問題になるのではないでしょうか。
    そして、地域の高齢者など含めて考えた場合に、臼杵小学校が現在地に在った場合とない場合、行政コストを含めて、どのような対策を講じるのが本当に市民のためだと言えるのか、結果的に子供を守ることになると言えるのか・・・・・
    何かの前提で想定を作り上げている行政の手法は、最悪の事態が生じても「想定外でした」で終わりでしょう。地域の住民や保護者は、昨年の3,11があったからこそ、真剣に考えています。議会の皆さんはどう思われますか?

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    1. ブログに書きましたが、議会へは新聞報道があって後報告がなされたのみです。保護者や地域の方にどういう説明がされたか報告されませんし、どう説明をするかも事前には知らされていません。

      通学路のことや行政コストのことなどは、教育委員会に出向き聞き取り調査を行いました。他の議員さん方がどのような情報収集をし、どのように判断しているかはわかりません。
      いずれにせよ様々な条件を加味して判断すべきことです。早急に議会として説明を求めるべきであると先の「全員協議会」で要求しました。

      「想定外」で子供たちの命を失うことは許されません。福良が丘小学校と統合移転すれば、少なくとも学校にいる間は安全です。しかし、それ以外の時間は危険にさらされる点では移転しようがしまいが同じです。

      つまりは、津波が予想される場合に正しい避難行動が取れるかどうかに尽きると思います。それは、学校にいるときでも自宅にいるときでも同じことです。臼杵城までの距離は約400m、昼間避難するのにそう困難な距離とは思いません。むしろ夜、自宅から避難するほうがよほど困難を伴うと思います。

      大地震時における「安全」を求め、臼杵小学校を移転することが本当に臼杵市のためなのか。「行政」「保護者」「地域」が一緒になって真剣に考えるべき問題、当然のことながら「議会」もです。

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