2012年9月4日火曜日

3ヶ月遅れの市長の行政報告

本日は9月議会の開会日でした。恒例の市長の行政報告がありましたが、原稿が配布されませんのでここに掲載することは出来ません。3ヶ月前の報告がホームページに掲載されましたので掲載します。
http://www.gijiroku.jp/gikai/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?A=frameNittei&USR=uski&PWD=&L=1&R=K_H24_06120001_txt_L00000019_00000197

-------以下引用

◎市長(中野五郎君) おはようございます。6月定例市議会の開会にあたりまして、議員各位にはご参集をいただき、付議議案のご審議をいただけますことに感謝申し上げます。

 さきの3月定例会以降、現在までの市政運営事項につきましてご報告申し上げます。

 まず、防災関連について報告いたします。

 昨年の東日本大震災発生の日にあわせて、3月11日に「東日本大震災を忘れない」をテーマに、臼杵市防災講演会を開催いたしました。参加者全員で、犠牲になった多くの方々の鎮魂のための黙祷を行った後、講演では大分大学教育福祉科学部の千田教授から、地質データや過去の記録をもとに、県内で起こり得る地震や津波の可能性などについての説明があり、また、福島県いわき市の下山田商工労政課長からは、被災体験に基づいた防災対策の課題や風評被害の怖さなどを生々しく語っていただき、防災への誓いを新たにしたところであります。

 また、災害への日ごろからの備えとして様々な災害を想定し、適切な判断と行動ができるよう、その状況への対応や知識を身につけていただくため、臼杵市防災マニュアルを全世帯に配布し、さらに津波襲来の際に活用していただくために、地区にもご協力をいただきながら作成した津波避難場所マップを、海抜10メートル以下に所在する地区を対象に配布しております。

 4月24日の業務終了後、大津波に備えた市役所職員の避難訓練として、庁内放送を合図に職員が臼杵公園に10分以内で集合することを目標に避難訓練を実施しました。避難完了までに10分を超えたこと、また、非常持ち出し物についての対応にも課題が残りましたので、職員の危機管理意識のさらなる徹底に努める必要があることを実感したところであります。

 福島での原発事故を受け、本市が愛媛県の伊方原発からおよそ50キロの位置にあることを考慮して、4月から独自に大気中の放射線量の測定を始めています。測定は臼杵庁舎、佐志生漁港、泊ヶ内漁港で月に2回、野津庁舎で月1回実施し、その結果は随時、市のホームページに掲載しています。測定開始から現在まで5回測定していますが、0.04から0.08マイクロシーベルトという測定値になっています。これは、いずれも平常時の数値の範囲内であります。

 地震、津波、台風などの自然災害は、前もってしっかりとした対策を行うことで被害を最小限にすることができます。災害が起きたとき、一番初めに力を発揮するのは被災のその場にいる人たち、すなわち住んでいる人たちの助け合い、共助です。

 東日本大震災の際にも、ふだんから地域内のつながりが強かった地域では、地域のリーダーの指示や、適切な住民の避難行動により被害が少なかったとの報告を受けております。そのような地域は日ごろからコミュニティ活動が活発で、災害に備えて定期的に防災訓練を行うなど、ふだんから地域を挙げて自主的な予防活動に取り組んでいたことが功を奏したと考えられます。

 市といたしましても、議会総務委員会からのご提言もいただきました。地域の皆さんの共助の力を生かしながら防災体制を強化するため、今年度、これまでの財政企画課内のコミュニティ推進室と総務課の防災管財グループを統合し、さらに消防本部と連携を密にするため人事交流を行い、災害現場での活動経験豊富な消防職員も配置したコミュニティ防災課を新設しました。コミュニティ防災課では、コミュニティづくりはもとより、市民の皆さんが災害に対する備えをするためのお手伝いや、防災対策だけでなく危機管理への対応、市民の防災意識の啓発や、自主防災組織の活性化などの取り組みを行っていきたいと考えています。

 次に、防災関連以外の市政運営についての報告をいたします。

 臼杵市を舞台にした映画「種まく旅人~みのりの茶~」は、臼杵市出身の塩谷 俊監督が手がけたお茶の有機栽培が題材の作品で、平成22年11月からおよそ約1カ月間、市内各所でロケが行われ、エキストラなど多くの市民の協力を得て制作されました。本年3月3日に野津中央公民館で、4日に臼杵市民会館で先行上映会があり、それぞれの会場では塩谷監督と主演俳優による舞台あいさつも行われました。その後、全国で公開され、ストーリーと野津地域の豊かな自然や二王座の町並みが見事に融合し、ぬくもりのあるすばらしい作品で臼杵市が全国のスクリーンを通じて紹介され、臼杵のよさをアピールするとともに、認知度も高まったものと思っています。

 市では、映画公開後、ロケ地についての問い合わせがたびたび寄せられていることもあり、撮影が行われた場所を映画のエピソードを交えて紹介する「種まく旅人 臼杵ロケ地を巡る旅MAP」をおよそ2万枚作製し、市内の観光施設や駅などに置きました。ロケ地マップには、野津地域の茶園や絶景スポットなど11カ所を地図つきで掲載しています。また、臼杵の新たな魅力を提供し、観光振興につながるよう、マップの裏面には「臼杵見どころMAP」として臼杵地域の中心街エリアの観光地もアピールしています。映画を見られた方々を初め、観光客が映画に映し出された印象的なシーンを思い浮かべながら、舞台となった場所をめぐる散策をお楽しみいただけるものと大いに期待しています。

 2月25日、26日の両日、有機農業公開セミナーが開催されました。

 初日は、有機農業の現状と課題や有機農業の土づくりなどをテーマにした基調講演があり、その後、臼杵市の有機農業の推進や、給食畑の野菜の取り組みなどの事例発表や、「土づくりと地域の未来を考える」と題してパネルディスカッションが行われました。

 2日目は、参加者が土づくりセンターやベビーリーフ栽培農場を見学して、有機農業の知識を深めていただきました。

 3月22日、食と農をつなぐ臼杵市農業振興大会を市民会館で開催しました。福岡市で農産物直売所を営む有限会社ぶどう畑代表、新開玉子さんを講師に、都市と農村をつなぐかけ橋を目指して、食と農業のつながりや暮らし、農業のあり方、地産地消、地域再生の道について講演をしていただきました。

 昨年7月に佐志生において甘夏栽培の自社農場を開設しました株式会社JR九州ファーム大分が新たに甘藷の栽培で本市に農場を開設することとなり、3月30日、県庁において進出協定の調印を行いました。栽培場所は野津町前河内で、栽培面積は2ヘクタール、生産量は50トンを予定し、今後、農地拡大や生産量の増加を計画しているとのことであります。

 4月1日、旧臼杵藩主稲葉家下屋敷がリニューアルオープンしました。

 臼杵の歴史的町並み観光の拠点施設として、また、隣接する図書館と一体とした文化ゾーンとしての活用など、人々が交流し、臼杵の歴史文化に触れ合うことができるよう工夫を凝らしています。施設の貸し館利用も可能になり、あわせてこれまで有料で運営していました下屋敷前の市営駐車場を無料化しましたので、市民や観光客の方々にぜひ活用していただきたいと考えています。

 4月1日から、臼杵市商店街等空き店舗活用事業補助金を創設しました。

 店舗の内外装費用等の経費の2分の1を上限50万円で補助するもので、既に1件申請が来ております。この事業により、商店街地域の空き店舗または空き家を有効利用し、商店街などの活性化を図りたいと考えています。

 次に、臼杵市観光情報協会では、事務局長を全国から公募し、4月9日に新事務局長が着任いたしました。横浜市出身で旅行会社などの勤務経験もあり、今後、熱意と意欲を持って本市の観光振興に力を尽くしていただけるものと期待しております。

 4月5日、たばこ廃作に伴う遊休農地を有効活用し、ほんまもん農産物を生産する担い手の確保及び育成を行うために、「ほんまもん農産物お届け隊」研修生を任命いたしました。この研修制度により有機農業の担い手を増やし、生産拡大に努め、市民への安心・安全なほんまもん農産物の供給拡大を図りたいと考えています。研修生はNPO法人のほか、個人の方、合わせて4名で、今後1年間、うすき夢堆肥を使用した有機農業を研修し、その後、実践しながら直売所などへほんまもん農産物をお届けするようになります。

 以上、3月定例会以降の市政関連事項につきまして報告を終わります。

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