2012年1月28日土曜日

行財政活性化推進委員会 傍聴

始めの1時間ほど傍聴しました。率直に言って「パフォーマンス」です。

2000名に送りつけた、わかりにくいアンケート。回収率は、督促して、お礼状を出しても40%。そのアンケートで施策について「重要か否か」「満足か否か」を答えさせます。そして、重要と思っているが、満足度が低いものを「重点化」すると位置づけます。「重点化」することが適当かどうかを市民の方から選抜した委員さんに問うというもの。
すべての施策について市民アンケートでは全てが「重要」の領域にあり、全てが「満足」の領域にあります。アンケートですし、説明を受けるわけではありませんからこの結果は当然のことです。

その結果を元に、平均値をとって下回るものについて「重点化」との判断を下します。

専門家は委員長のみ(一名市議会議員が加わっていますが)。その委員長も「司会役」に徹しています。委員の方々も真剣に審議して頂いていますが、何せ「施策」の評価、それも通り一遍の「評価シート」と「評価指標」に基づく審議ですから議論は深まりません。

市民委員の質問に市役所の部課長が答弁、適当な頃を見計らって「市民アンケートのとおり『重点化』ということでよいでしょうか?」となります。このやり方では、「改善」「見直し」というような否定的な結果は現れてきません。

施策評価は、日頃から議会が行なうべきこと。どの程度のチェックが行われているかは別として、議会で承認され続けている施策ばかりです。それに基づき事務事業も実施されています。それらについて短い審議で辛らつな評価を下すということには無理があります。通り一遍の質疑になるのは無理からぬこと。

市民参画の元に行うべきは「事業評価」です。施策の実現のために行われるそれぞれの事業についての「やり方」「お金の使い方」それらを公開の場で説明し、専門家によるチェックを行う。そうすることで初めて「不要」や「改善」「見直し」という方向性が見出せます。

やはり「事業仕分け」が必要です。

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