2011年9月24日土曜日

3ヶ月遅れの市長の行政報告

6月議会での市長の行政報告がHPにアップされました。アップされ次第報告をと思っていましたが遅くなりました。3ヶ月遅れ+1ヶ月の報告遅れで4ヶ月前の情報ですがご覧下さい。
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おはようございます。6月定例市議会の開会にあたりまして、議員各位にはご参集をいただき、付議議案のご審議をいただけますことに感謝申し上げます。
さきの3月定例会以降、現在までの市政運営事項につきましてご報告申し上げます。
まず、3月定例会開会中の3月11日に日本に未曾有の被害をもたらした東日本大震災の被災地へのこれまでの支援と当市の防災対策についての現況について説明いたします。
初めに、人的支援について報告します。
3月14日から21日まで、大分県緊急消防援助隊として、臼杵市消防本部から5名の隊員を岩手県釜石市鵜住居町に派遣しました。一行は、自衛隊、国際援助隊、愛媛県消防援助隊と合同で被災者の救出・救助活動を行いました。
また、目黒のサンマまつりにおいてサンマとカボスの縁で10年以上にわたり交流が続いている宮城県気仙沼市へ、第1班として4月18日から24日まで、第2班として5月23日から29日まで、事務職員各2名ずつ計4名を派遣しました。現地では、福祉事務所で仮設住宅の受付事務を中心に業務を行いました。
5月20日から6月4日まで、岩手県宮古市に保健師4名と事務職員2名を2班に分けて派遣しました。現地では、避難所における高齢者などの健康相談、心のケア及び感染症対策を行うとともに、必要に応じて家庭訪問し被災者が抱える様々な不安についてアドバイスを行いました。
このほかにも、ボランティアとして職員2名が岩手県石巻市で避難所における支援活動を行いました。
次に、支援物資について報告いたします。
気仙沼市に3月16日、フジジン、フンドーキン、臼杵運送など市内の企業などにご協力をいただき、水とインスタントみそ汁を中心とした物資を送りました。また、気仙沼市に派遣した市職員から米が不足しているとの連絡が入り、4月25日にJAおおいた臼杵事業部、野津事業部、そして市民の皆様から提供された白米32俵などを第2便として送りました。
次に、義援金について報告いたします。
3月14日に、ゆかりがある気仙沼市、いわき市、常陸太田市への義援金を特定した窓口と、災害救助法の適用となった東北を中心とした160市町村に対する指定寄附ができる臼杵市独自の窓口を設置しました。
3月30日には、市議会、市職員、市三役からの義援金、計456万円を気仙沼市へ送金いたしました。4月4日、市民皆様からの義援金、合計1,000万円を気仙沼市、いわき市、常陸太田市へ送金しました。その後も1,086万7,617円の義援金が集まり、合計しますと6月3日現在で2,086万7,617円となりました。この場をかりまして、改めて市民の皆様にお礼を申し上げたいと思います。
なお、市指定の義援金窓口は今月17日まで開設しており、月末までにはすべての義援金を送金する予定にしています。
次に、本市における被災者の受け入れ状況について報告いたします。
被災者を一時的に受け入れるために市営住宅を13戸確保し、きのうまでに南相馬市や仙台市からの避難家族2家族7名を受け入れました。また、民間住宅には2家族5人が転入しております。
これらの被災された方々には臼杵市からの災害見舞金として1人あたり1万円を支給しており、きのうまでに4家族12人に12万円を支給いたしました。
続いて、本市の防災対策について報告いたします。
4月8日、近い将来必ず発生すると言われている東南海・南海地震により想定されている大津波から市民を守るため、臼杵市地域防災拡充・強化検討委員会を立ち上げました。高さ10メートルの津波が来襲しても市民が無事に避難できるための地域防災策をつくり上げるために、まず市職員が「スピード感」と「使命感」を持ち、全力で腰をはめて取り組む必要があることから、「チーム本腰」と名づけたところであります。
委員会では、4つの項目を中心にまとめています。1つは、海抜10メートル以下の地域の提示など「住民避難対策について」、2つ目は、臼杵公園への避難道の整備など「避難場所などの拡充について」、3つ目は、平成24年度に新消防庁舎が完成するまでの間において、臼杵庁舎の機能が不全になった場合に県立臼杵支援学校を災害本部とすることを盛り込んだ「災害対策本部体制の強化及び設備整備について」、4つ目には「職員防災体制の整備について」であります。直ちに取り組む必要がある事項につきましては、本議会に予算を計上しております。
なお、詳しい説明につきましては、本日の定例会終了後に行われます市議会全員協議会におきまして説明させていただきたいと考えております。
続いて5月9日、大規模災害が発生した際に地域の方々や障害者を受け入れる福祉避難場所について、社会福祉法人みずほ厚生センターとの間で、施設提供に関する調印を行いました。みずほ厚生センターが所有する4カ所の施設に合計140人程度の地域の方々や障害者の受け入れが可能となりました。
次に、渇水対策について報告いたします。
昨年秋以降、これまで経験したことのない渇水に見舞われ、臼杵地域の水道水源である井戸、特に末広川水系の井戸の水位が低下するなどし、水の供給が困難な事態となりました。
本年2月より市民の方々や市内の事業所に対し節水のお願いをしてきましたが、4月15日には臼杵市渇水対策本部を設置して、協議した上で給水制限を実施いたしました。市民の方々にはケーブルテレビや広報車による広報を行うとともにチラシなどを給水区域の全戸に配布し、さらなる節水のお願いをしてきました。
最悪の場合に備えて、日本水道協会大分県支部に非常時の応援要請を行うとともに、配水池や病院への応急給水用として10トンロータリーや給水タンクの確保なども行っておりました。
そうした中、幸いにも5月22日から雨が降り始め、その後、27日から29日にかけて台風2号の接近によるまとまった雨も降ったことで、1週間でおよそ200ミリの降雨量となり、井戸の水位が回復し、渇水状況も解消したため、6月3日に給水制限を解除いたしました。
また、野津地域における農業用水のかなめであります石場ダムにつきましては、昨年11月に貯水率が20.7%、44万トンまで低下し、その後も雨が降らず、2月1日から石場ダムの配水停止措置をとることとなり、畑作農家の方々には大変な苦労を強いることになりました。石場ダムは6月8日現在で40%の貯水率まで回復しましたが、配水停止状態が続いています。今後も農家の意向を踏まえた上で、配水再開のタイミングについて野津土地改良区の理事会において協議していきたいと考えております。
次に、その他の施策について報告いたします。
3月13日、下南地区の地域振興協議会「たていし」の全面協力のもと、「なるほど認知症講座イン下南」を開催いたしました。大分大学医学部の木村成志先生に「認知症予防の秘訣」と題して講演をいただいた後、物忘れ相談プログラムの認知症タッチパネルを使い、下南地区住民およそ200人が認知症診断を受けました。診断の結果によっては、本人だけではなく家族にも、そして地域包括支援センターなど関係機関にも認知症の予防の相談をつなげていくというものであります。同じような事業を5月28日は田野地区においても行いました。この試みは大分県では初めてであり、全国でも珍しく、臼杵市としましてもこの講座を各地域で開催し、「早期発見により、認知症の予防ができる高齢者にやさしいまちづくり」を目指していきたいと考えております。
4月1日から、思いやりのある頼もしい市役所づくりの一環として、安心お届けサービスを開始しました。このサービスは、安心生活お守りキットの申し込みをされており、一人での外出が困難で家族や親戚にも代理申請ができない方に対して、市役所の職員が住民票などの証明書類を自宅までお届けするもので、5月末までに3件の利用をいただいております。
また、4月1日から、とうぼ小児科医院内に病児・病後児保育施設「とんぼ」を開設しました。病児・病後児保育は、アンケート調査などで子育て中の保護者のニーズが非常に高かった事業で、子供が病気になったときに仕事などのため子供の世話ができない保護者が利用することができるものであります。対象はゼロ歳から小学校3年生までで、利用料金は1日あたり2,000円となっています。既にこの2カ月間で34人が利用しており、利用が急増することが予想される冬場やインフルエンザの流行期には極めて有効な保育サービスと考えております。
当市では、携帯サイトなどを通じて子育て支援に関する情報発信をさらに充実させ、子育て世代の安心につなげたいと考えております。
5月17日、第12回介護保険推進全国サミットinうすき第1回実行委員会が開催されました。会則、実施計画などについて実行委員に説明し、了承をいただきました。なお、今回のサミットでは、今後の制度改正に向けて認知症ケア、市民後見人制度、在宅ケアの諸問題などについて全国の保健・医療・福祉関係者などと意見交換・交流するとともに、臼杵市の取り組みなどを全国に発信いたします。
なお、臼杵市では大分国体以来の全国規模の行事となりますので、この機会に参加される全国の方々に臼杵を知っていただく絶好の機会ととらえ、観光や地元産品をアピールしたいと考えております。
4月27日に「ゴールデンウイークには是非、臼杵市へ遊びに来てください」と横断幕を掲げて、大分トキハ前で観光宣伝を行いました。買い物客やバス待ちの方々に、新たにでき上がった臼杵の食事どころを満載した「ランチマップ」を中心におよそ1,000部を配布しました。
5月1日、JR臼杵駅から撤退したキオスクの跡に臼杵市みやげ品協会が経営する直売所が開店いたしました。臼杵せんべいやみそ、しょうゆなど市内の物産品を取りそろえ、臼杵の特産品のPRに加え、観光客、通勤客への利便性の向上に一役買っております。
4月中ごろから臼杵商工会議所青年部会が中心となり臼杵YOKARO実行委員会を立ち上げ、臼杵の活性化を目指して議論し準備を重ねてきたYOKAROバスが、いよいよ7月1日からスタートします。福岡から湯布院を経由して臼杵まで運行を開始します。これまで福岡と平戸間、福岡から黒川温泉を経由して竹田間で運行していましたが、3つ目のルートが新設されることになります。年会費4,000円を支払い、一般社団法人YOKAROの会員になれば、1年間、何回でも乗ることができるものであります。
三浦按針ゆかりの地であります臼杵市と平戸市がバスで結ばれることで、地域間交流がさらに盛んになります。その上、150万都市である福岡市からも臼杵市が身近になります。さらに、湯布院と臼杵間も行きやすくなるということにより、観光面での大きな効果を期待しているところであります。湯布院の観光客の大きな量を占める福岡市からの観光客をいかに湯布院経由で臼杵市に呼ぶかということを臼杵市挙げて知恵を絞って取り組むということが、このYOKAROバスによって可能になってくるというふうにも考えております。
5月18日、うすき夢堆肥の出荷式を行いました。19日から土づくりセンターで買うことができます。販売価格は、臼杵市民には1トンあたり5,000円で販売されます。また、袋詰めとして10キロ300円で来週からJAおおいた臼杵事業部と野津事業部で販売いたします。まさにここから臼杵市の新しい農業振興につながる有機農業への取り組みがスタートしたというふうに考えております。

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